六月のうさぎたち 電子書籍版
440円(税込)
作品内容
ダンディズムとは、服装や容姿の外観ではなく、内面としての生き方をいう。若き天才舞台俳優本多は、いつの日か三島由紀夫の『憂国』を一人芝居(モノドラマ)で演じることを夢見ていた。そして彼の所属する劇団の演出家東旗と、劇団のパトロンである吉木は、本多の深い才能に自分たちの叶わなかった夢を投影させていた。そこに絡んできた全身バブルのような渡辺という脂ぎったオヤジ。劇団員のさまざまな人間模様に取り込まれながら、せめぎ合うそれぞれのダンディズム。そして苦心の末に本多の一人芝居の初日の幕があがり、壮絶な結末が……。
作品情報
作者の関連作品作者の作品一覧