家紋の世界 あなたのルーツはここにあった! 電子書籍版
733円(税込)
作品内容
平安時代末期に衣服や持ち物につけられるようになった文様は、家ごとに特定の家紋に発展し、家柄を誇るシンボルマークになった。聖徳太子の頃すでに、旗に紋が描いてあったともいわれるが、公家が自分の牛車に家紋を付けはじめたのが平安時代末期で、武家が本格的に家のシンボルマークとして家紋を用いたのは鎌倉時代初期とされている。それぞれの家は源氏と平氏に繋がりを持ち、さらには公家社会とも繋がっている。本書では、源平の合戦にまでさかのぼり、現代まで続く1200種の家紋を紹介する。その家紋と名字からあなたのルーツを探ってみよう。本書は千年の歴史を経て今なお生き続け、さまざまな形で個々の家と社会に繋がっている家紋を、歴史に注目することによってその貴重さを再認識し、個人のルーツ探しに役立てたらと思い編纂した。また、できるだけ多くの家紋を収録したので、家紋帳としても利用できるのではないだろうか。家紋のモチーフとなった文様についても、限られたスペースながら解説を加えることで、家紋に対して少しでも新たな興味を持ち、動植物や自然を眺めるのが楽しくなっていただければと思う。西洋の紋章のように限られた王侯貴族だけのものでなく、すべての家に家紋があること自体大きな驚きであり、この機会に日本の素晴らしい文化を再発見していただければ幸いである。
作品情報
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