街を陰る死翼 世界怪奇実話Ⅲ 電子書籍版
660円(税込)
作品内容
1929年、ドイツ有数の工業都市ドュッセルドルフは、ライン河から垂れこめた霧とともに、死の恐怖に覆われた。全身刺傷だらけの踊り子エンマの屍体が見つかったのだ。おまけに、死骸の腕と頸部に、ほとんど原形を止めないまでに、一面に歯で噛み破った跡がついていた。この事件はドュッセルドルフ全市を震いあがらせ、炉辺では「吸血鬼」がまことしやかに思いおこされた。本篇、「街を陰る死翼」は、実録のもつ生々しい妖気を背筋に伝える。他、6篇を収録。
作品情報
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