イカは海のイリュージョニスト: 「海の霊長類」の知られざる世界 (DOJIN選書105) 電子書籍版
2860円(税込)
作品内容
「カモフラージュの達人」としてのスゴ技、「海の霊長類」たる知性あなたはまだ本当のイカの姿を知らない。「海の霊長類」にして「カモフラージュの達人」の異名を持つイカ。体の色を瞬時に変え、見たものの質感を体表に表し、きらびやかな光沢で魅了する。それだけではない。物の形や他者の行動から学習する能力、ぐっと我慢する自制心もあるのだという。本書では、そんなイカの生涯、感覚、知性、色彩など、最新の研究をもとに徹底解説しながら、人とイカの関係の未来を見据える。あなたはまだ本当のイカの姿を知らない。『タコは海のスーパーインテリジェンス』に続く、池田流頭足類学第2弾!●本文より北海道で生きたイカを見た私は衝撃を受けた。イカは実に艶やかな体色をしているのだ。それは日本で漁獲量がもっとも多いスルメイカだった。全体がやや赤みがかった茶色で、背側に黒い太めの線がくっきりと入っている。また、見る角度によっては体全体が黄金色にキラリと輝いて見える。鮮度が良いイカというのはこのようなものをいう。そんなスルメイカの体色は茶色のままで終わらない。ある瞬間にはバッと透明になってしまうのだ。イカは変幻自在に体の色を変える、動物界でも稀に見る色彩の使い手である。体全体が茶色か透明かという明暗だけではない。縞、斑点、スポットなど、さまざまな模様をイカは体表に出すことができる。自身の体をキャンバスとして、次々に多彩な絵を描いていくアーティスト。それがイカである。●目次第1章 駆け抜ける生涯生き物を分けるイカの体イカの戸籍イカの赤ちゃん移動するイカ何歳まで生きるか子孫を残す第2章 豊かな感覚世界単レンズ眼と巨大脳全色盲と色覚偏光を見る眼眼以外の光受容両眼立体視するイカ音を聴くイカ第3章 高度な学習と記憶獲れない餌光の特性を学ぶイカ物の形を学ぶイカ馴れを学ぶイカ「このときはこうする」を学ぶイカイカに自制心はあるか?イカにエピソード記憶はあるか一口には語れないイカの学習イカの社会学習ボディパターンは学習されるか決まった型の行動第4章 変幻自在の振る舞い姿を現した海の大王多彩なイカの体色煌めきを醸し出す反射性細胞体色変化の役割ダイオウイカについて考える群れをつくるイカ表層にくるダイオウイカ?煌々を身にまとうスルメイカでダイオウイカの謎を調べるダイオウイカがキラキラ光るわけ浅海でのダイオウイカ集団?ダイオウイカ浅海生息説の補足第5章 色と光の多様な戦略ミミイカが光るわけ体色パターンにも種間変異があるもう一つの体色パターンイカは暗闇でもカモフラージュするのかカモフラージュの発現機構ボディパターンの発達ボディパターン発現の経験依存性と遺伝依存性シグナルとしてのボディパターン繁殖をめぐる攻防女装するイカ噓をつくイカ第6章 イカの命をつなぐイカを養殖するまぼろしのウナギ動物福祉とイカ減りつつあるイカとイカの未来
作品情報
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