競馬の世界史 欲望と文明のビッグレース 電子書籍版
1540円(税込)
作品内容
人間が生んだ「最高の芸術品」ともいわれるサラブレッド。この速く、強い馬を競わせる近代競馬はイギリスで生まれ、はじめは王侯貴族の遊びとして、そしていつしか「文明の象徴」としてヨーロッパからアメリカ、日本など各地に伝わっていった。一方で、「賭博」としての競馬は人間の欲望を刺激し、八百長や不正の誘惑をともなって人間の性(さが)をあらわにする。こうした「欲望」をいかにコントロールし、公正さを実現するか――。競馬場はその社会と文明の成熟度を試されるのだ。まさに欲望と文明がせめぎあってきた競馬の歴史を、古代ローマ史・地中海文明史の第一人者であり、長年の競馬ファンでもある著者が熱く書き上げた1冊。アラブ馬を始祖とするサラブレッドの誕生、イギリスの伝説的名馬エクリプスの登場、フランスでの凱旋門賞の創設、アメリカ競馬最強の時代を経て、いま、日本競馬が世界で最高峰のレベルにある。日本の馬が凱旋門賞を勝つ日は近いだろう。文庫化にあたり、最近10年あまりの世界と日本の競馬の動向を大幅に増補。〔原本:『競馬の世界史:サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』中公新書、2016年刊を増補改訂〕 目次 プロローグ 第1章 古代民衆の熱狂――競馬の黎明期 第2章 英国王の庇護のもとで――近代競馬の胎動 第3章 サラブレッドの誕生――品種改良のはじまり 第4章 クラシックレースの成立――十八世紀のヨーロッパ競馬 第5章 市民社会と近代競馬の発展――十九世紀のヨーロッパ競馬 第6章 馬産地ケンタッキーの台頭――十九世紀の世界の競馬 第7章 凱旋門賞創設と国際レースの舞台――二十世紀のヨーロッパ競馬 第8章 繁栄する合衆国の英雄たち――二十世紀のアメリカ競馬 第9章 日本競馬の飛躍――二十世紀の世界の競馬 第10章 国際化時代のビッグレース――現代の競馬 エピローグ あとがき 学術文庫版の増補 学術文庫版のあとがき 主要参考文献 用語ノート 馬名索引
作品情報
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