踏んだり蹴ったり 電子書籍版
253円(税込)
作品内容
不倫の代償で仕事も自信も失い、ひとり酒に沈む二十七歳の保育士・美奈。ある夜、彼女の前に現れたのは、電車で遭遇した痴漢を追いかけてくれた男・スガワラだった。かつての不倫相手にどこか似たその男は、美奈が痴漢の足をヒールで思い切り踏みつけた姿に惹かれたのだという。そして彼が口にした、思いもよらない願い──「俺を踏んでください」。痴漢ごっこという秘密の遊戯から始まる二人の関係は、電車の揺れと密着した身体の熱のなかで、次第に危うい快楽へと変わっていく。踏むことで怒りをぶつけ、踏まれることで悦ぶ男。やがて美奈は、彼の顔に重ねていた「嘘つきな男」への憎しみをむき出しにし、蹴り、殴り、泣き、そして自らの欲望まで解き放つ。危険で甘美な「踏んだり蹴ったり」の夜……その先に待つのは、再生か、それともさらなる堕落なのか──『艶想』第3號掲載、嗜虐と被虐の交錯を描き出す、全開の寧音ワールド!【著者略歴】乃村寧音(のむらねおん) ─ チアーヌ名義で、主にロマンス小説で活躍。メディアファクトリーフルール新人賞佳作受賞。某音大の声楽学科卒。男女を問わない性愛表現に挑戦の意欲が湧き、ELへも越境。期待の女流作家。
作品情報
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