金子文子 反逆の思想 「人間の絶対平等」を求めて 電子書籍版
2750円(税込)
作品内容
金子文子(1903- 1926)の思想を、著書『何が私をこうさせたか』をはじめとする記録からたどる、画期的な論考です。文子は、裁判の中で次のように語っています。「総ての人間は完全に平等であり、従つて総ての人間は人間であると云ふ、只一つの資格に依つて人間としての生活の権利を完全に且つ平等に享受すべき筈のものであると信じております。」 (『朴烈、金子文子裁判記録』より) 人間はみな平等、というのは今では当たり前の考え方かもしれませんが、文子がこのような主張をしたのは大正時代、天皇制国家の時代でした。天皇もまた「総ての人間」であり「完全に平等」という、当時の日本国家を否定するような文子の思想は、文子の中にどのように芽生え、醸成されていったのでしょうか。具体的には、第1部では文学研究的なアプローチで金子文子の表現を読み解くという今までにない試みから、第2部は文子が受容したマックス・シュティルナーや石川啄木などの思想から、文子が自死を選ぶまでの末期の思想に至るまでを検証します。「人間の絶対平等」を掲げてひたすらに生き、闘い抜いた人間・金子文子の新たな姿を、描き出します。
作品情報
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