機械仕掛けの音楽誌 電子書籍版
3080円(税込)
作品内容
歯車は奏で、幻想は踊る。いざ、音楽と機巧(からくり)の迷宮へ!ラッパが響きわたる人工洞窟、海と怪物のスペクタクル、即興演奏を記録する機械、虹色を奏でるクラヴサン、フルートを吹く自動人形、天使の楽器アルモニカ、香りをふりまくオルガン……命なき楽士たちがつづる500年の音楽史。「音楽は人の手が楽器を鳴らして演奏するもの、人が声を発して歌うものだ。そういう常識の片隅でわたしたちは、機械じたいが鳴らす音楽に心惹かれずにはいられない」──「前口上 機械が歌をうたうとき」より「人を驚かせたいという願望が自動人形や自動演奏機械、早変わりする舞台装置を生み出した。アルモニカの音色、ファンタスマゴリーの誘惑、色と音と香りの共鳴、そこには人間の認識にたいする科学の夢がある。あるいは、消えてしまう即興演奏を書きとめようとする試み、これはレコーディング、そして現代の打ち込み式の楽譜入力で可能になった。しかし、その思想・願望は18世紀には生まれ、それほど現代とは異ならないかたちで提案されていた。ただその当時の技術が追いついていなかっただけである」──「あとがき」より『月刊アルテス』好評連載、待望の書籍化!
作品情報
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