船遊山 江戸切絵図恋暦 電子書籍版
880円(税込)
作品内容
切なさに余韻が残る江戸市井の男と女の物語「よろず相談屋繁盛記」シリーズで大人気の野口卓が、満を持して書き下ろす、待望の時代小説・新シリーズ!江戸の町に生きる男と女の、切ない出会いと別れを細やかに紡ぎます。両国で川開きの花火が上がった夜、料理屋の奉公人・民恵は、初めて船遊山を楽しむ。その時出会った桔梗屋の若旦那が、三月後に驚くべき申し出をしてくるとは思いもせずに。(「船遊山」)元岡っ引の与助は呑み屋「しのぶ」の女将が、二十年前に取り逃がした盗賊の一味ではないか、と疑い、客として足しげく通う。ある日、ときどき見かける老人が声をかけてきて……。(「悔やむ男」)浅草寺の四万六千日さまの功徳日に、若い夫婦が子供の小さな手を握りしめながら語った、十二年前の出来事。(「四万六千日さま」)腕はいいが寡黙でしょっちゅう女房に逃げられていた金彫師・伊佐は、頼まれ仕事で根付も造っていたが、それが思わぬ評判を呼び……。(「仏の顔」)出会い、すれ違い、別れる――。せつなくも温かい、“運命”を描く四編。
作品情報
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