1970年代のある青春 電子書籍版
1672円(税込)
作品内容
迷うことから、本当の人生が始まる「生きるとは」「人間とは」――青春期に誰もが直面するこの問いに50年間向き合い続けた。ヨーロッパでの放浪体験と、その後の深い哲学的思索を通して見えてきたものとは。同級生の死という原体験から始まり、現代思想との対話を重ねた知的探求の書。思索と旅が交差する青春の記録第I部 ヨーロッパ彷徨記1974年、23歳。大学を休学し、ひとりヨーロッパへ向かった。スウェーデンでの労働体験、フランスでの極貧生活、初めて直面した人種差別――異国の地で自分自身と向き合い続けた3年間の成長の記録。第II部 〈人間の条件〉探求ノート(ある同級生の自死から)級友の死が投げかけたのは、人間とは何かという茫漠とした疑問だった。ハイデガー、サルトル、カミュ、ニーチェ、バタイユ、フロイト……思想家たちとの対話を通して実存の謎に迫った半世紀の思索。
作品情報
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