喪の旅 愛しい人に出会い直す 電子書籍版
1870円(税込)
作品内容
朝日新聞連載時から大反響の「喪の旅」がついに書籍化!「悲しい」は「愛しい」ーー。話して、書いて、読んで、愛しい人を亡くした喪失の痛みをともにする。2020年~2025年に取材・掲載された朝日新聞の人気連載「喪の旅」。そこで話を聞いた30人それぞれの喪失の物語を収録。加えて、取材した記者自身が60歳の夫を亡くした経験をあらたに書き下ろしてまとめた一冊です。(本文より)大切な人を亡くすということ。生きていれば、だれしも向き合うことになるだろう。私自身、そのただなかに身をおくことになり、初めて味わう感情に右往左往していた。みなさんはどうなのだろう。知りたいと思った。死別の悲しみを抱いて、どう生きていくか。これをテーマにさまざまな方に話をうかがい、記事で届けていく。「喪の旅」というタイトルはどうだろうか。ごく自然に思い浮かんだ。亡き人を思い、歩いていく旅。それは私ひとりの旅であり、みなさんひとりひとりの旅。それぞれの旅だけれど、記事を通して道連れになることができる。いま思えば、どうしようもない闇のなかの手さぐりだった。けれども何かをしないと、ここに立っていられなかった。切迫した思いのなか、私は「喪の旅」に出た。掲載されている方々(一部)・殺陣技斗師・多加野詩子さん「こんなに会いたい 夫に2度目の恋」・歌人・永田和宏さん「言葉をたどる 妻がどんどん近くなる」・タレント・風見しんごさん「『チチ、よくがんばったね』そう言われる人生に」・作家・小池真理子さん「悲しみは底知れず 見知らぬ時間を生きる」・フリーアナウンサー・清水健さん「『ママは僕たちの胸の中に』息子の成長で悲しみに変化」・「没イチ会」主宰・小谷みどりさん「したいことができる ひとりで生きる強み」 ほか作家、詩人、教員、僧侶、主婦……大切な人を亡くしたたくさんの人に会って、話して、書いた、グリーフケアの記録【目次】第1章 夫を看取って第2章 喪の旅へ第3章 悲しみを抱えて生きる
作品情報
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