コントラパソ(1) 電子書籍版
- 1980円(税込) - 作品内容『コントラパソ』--沈黙の独裁に挑む者たちこの国では、真実が最も危険な記事になる。スペイン、1956年。雪に覆われたマドリードの街を、沈黙が支配していた。独裁者フランコの鉄の支配下、真実は闇に葬られ、新聞は嘘を語る。だがある“自殺”が、すべてを変える。エミリオ・サンス。内戦中はフランコを支持したが、政権に幻滅している。レオン・ルノワール。父は戦争で命を落とした反体制派。正反対の信念を持つ二人の記者が、ひとつの死を追う。それは、国家が隠した“真実”への扉だった。彼らが暴くのは、独裁政権下のスペイン社会に潜む闇。名士たちの偽りの顔。そして、沈黙を強いる恐怖の構造。テレサ・バレロが描くのは、ただの犯罪ではない。それは、歴史に刻まれた“声なき叫び”--『コントラパソ』。沈黙を破る者に、自由はあるのか。
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