触れてはいけない障りの話 電子書籍版
880円(税込)
作品内容
「実はこの話、『話してはいけない』って言われたんです」人が関わってはいけない「何か」。この世には、テッパンで「障る」「祟る」ものが存在する。語るたびに何かが起きてきた曰くつきの怪談「障り」を解禁!タブーへ挑む著者渾身の怪奇取材録偶然で片付けることのできない怪異がある。人はそれを「障り」或いは「祟り」と呼ぶ――。・親族の依頼で悪霊に憑かれた老女の除霊に赴いた僧侶。家の中で見た戦慄の光景とは…「仏間の闇」・宿泊禁止の部屋があるホテル。清掃だけはするのだが、その驚愕の方法とは…「ザイル」・二種類の呪術が特定の家系だけに脈々と受け継がれている村。その効力は…「黒の禁書」・山中の神社へ肝試しに行った三人組。そのうちの一人が突如獣のように…「禁忌の社」・美しい島に魅入られた女性が体験した悪夢の一夜。島の人が神と呼ぶものは一体…「神の憑く島」・著者があるホテルで遭遇した霊の話。以後、この話をしようとすると…「障り」ほか、触れてはいけない「事件」「霊」「物件」「呪術」「神」「怪談」 6つのテーマで収録された危険極まりない怪談たち。禁じられた領域に迫る15の怪!仏壇に供えられた二つのおはぎを見た時、その違和感に気がついた。おはぎの表面が、ぐねぐねとまるで生きているかのように動いている。蝋燭の灯りでそう見えるのかと思ったが、どうも違う。ぶつぶつの小さな無数の黒い粒が、おはぎの表面にびっしりと張り付いていて小刻みに動いている。「……あなた、何をお供えしているんですか」 ――「仏間の闇」より
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