虎ハンターの美学 電子書籍版
2420円(税込)
作品内容
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。本当のストロングスタイルをやったのは小林さんだけです--初代タイガーマスク 佐山サトル金曜8時にプロレスブームを巻き起こした時代のアイコン、初代タイガーマスク(佐山サトル)。小林邦昭はこのプロレス界最大のベビーフェイス、タイガーのマスクを剥いだ男として一夜にして大ヒールとなる。その後、長州力率いる維新軍に所属。タイガーマスクの引退と共に全日本プロレスに参戦。2代目タイガーマスク(三沢光晴)とも対戦。新日本プロレス復帰後も東京ドームで獣神ライガー(のちの獣神サンダーライガー)のデビュー戦の相手を務め、誠心会館との抗争を経て平成維震軍に参加するなど、中堅レスラーに甘んじず、昭和から平成まで自らの力でポジションを切り拓いてきた。元『週刊プロレス』記者の鈴木健.txtが小林邦昭にプロレス前夜から選手時代、そして引退後の活動まで数々の名勝負やエピソード、様々な噂の真偽を聞いた。その取材ノートをベースに丹念な取材で寡黙な男・小林邦昭のレスラー人生をまとめあげた。本書『虎ハンターの美学』は、追悼本ではありません。当初は、小林邦昭さんの証言のみでその足跡を検証し、一冊にする企画でした。しかし取材を終えて2ヵ月も経たぬ2024年9月9日、小林さんは旅立たれました。本書をご本人にお届けすることなく、我々は突然の別れを迎えたのです。その無念さは、言葉で連ねられるようなものではありません。それでも小林さんが遺した功績の数々、そしてその生き方を文献にし、後世まで伝える意義を思うと、最後に語った“肉声”をお蔵入りとするわけにはいかなかったのです。小林さんが亡くなられた時、メディアを通じて本当に多くのゆかりある選手、関係者からその人柄をしのばせる秘話や思い出、そして飾らぬ気持ちが伝えられました。追悼本として出すのであれば、そうした声を集めるべきですが、それでは生前、ご本人が望んだ形とは違うものとなってしまう気がしました。小林さんに読んでもらうことはかなわずとも、昭和の時代を熱狂させたタイガーマスクとの闘いや平成維震軍としての活躍、さらには引退後のエピソードにいたるまでをご本人の言葉をもとに綴ろう。そう決めました。過去に初代タイガーマスクこと佐山聡さんに関する書は何冊も出されましたが、そのライバル・小林邦昭個人で一つの書となるのはこれが初めて。バイプレイヤーとしてのプロレスラー人生を歩み続けながら、主役に劣らぬ存在感をまとい、多くのファンの追憶の中で今なお息づく男の一生を、改めて心に刻んでいただきたく思います。(著者・鈴木健.txt)はじめに写真で振り返る虎ハンター小林邦昭ヒストリー 写真提供:小林邦昭巻頭対談~小林邦昭×初代タイガーマスク 佐山サトル第1章 虎ハンター紀元前 生い立ち~新日本若手時代第2章 メキシコ遠征で残した実績第3章 タイガーマスクのライバルとして第4章 ジャパンプロレス設立から全日本参戦第5章 誠心会館との抗争から平成維震軍へ第6章 佐山との再会 そしてダンディズムに殉じた引退第7章 猪木のパネルを外した真相と思い特別手記 齋藤彰俊「あなたとの出逢いは、自分の人生にとって『宝』でした。」あとがきにかえて
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