右から二番目の星へ 電子書籍版
1782円(税込)
作品内容
結末に涙する、仕掛けに満ちたひと夏の物語。ノイズに溢れたこの世界で、「大人になる」とは一体どういうことなのだろうか。「子どもの土地」で永遠の子どもだった「その子」は、心に曇りが生まれ、ある日飛べなくなってしまった。だから、地上に堕とされた……自らの代わりとなる子を一人、連れ去るために。夏休みの始め、青森のボーイスカウトで、スナメリが座礁した熊本の海岸で、埼玉から繋ぐオンラインゲーム内で、悩める子どもたち3人に奇妙な出会いが訪れる。いなくなる子は、誰なのか。自由と不自由のあいだでもがく少年少女、それぞれの決意とは。誰もが経験し、忘れてしまう、「あの頃」の怒りと光にいま向き合う。意外なその結末にきっと涙する、仕掛けに満ちたひと夏の物語。最後の2行に込められた意味を理解できる「大人」でありたいと思いました。……青山美智子氏人が生きる底の底から、子どもという存在を見詰めればこんなにも不思議で美しく、残酷な物語が生まれる。……あさのあつこ氏
作品情報
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