20代からの文章読解 人文学的思考を鍛える「読み方」10講 電子書籍版
1760円(税込)
作品内容
「読む」ことに慣れないまま、ポイントだけつまみ食い。ファストに、従属的に受信する快楽に身を任せてしまう。…考えさせない時代に抗して、「批判的読解」をいかに取り戻すか?注目の若き俊英が、深く精緻に書き尽くした本格的クリティカル・リーディング入門!千葉雅也氏、推薦!「誠実に読む。いま、時代に必要なのは、言葉に対して時間をとって向き合うことだと思う。本書は、いわば「誠実な読解力」のための優れたガイドである。」【おもな内容】・解釈とは、自ら問いを発することによって、主体的に文脈を整理・形成する作業・筆者の主張を成り立たせる論理構造(A=B=C=D、ゆえにA=D)をクリアに取り出す・筆者が提示する議論の根拠を問うことで、筆者の議論の「強み」と「弱み」を見定める・筆者の視点(その本が提示している枠組み)に忠実に沿って、その本の内容を整理する・「XをAとして見る」という認識に自動的に組み込まれた「としての構造」を疑う・「人文学的思考」とは、人間の精神や世界の在り方の「可能性」を取り戻すための思考対象を「読む」ことで得られたものから、自分の手で新しく問いを設定する。そこから生まれた思考で、世界に存在する視点を増やす――この時代に求められている、新しい「読む」力。
作品情報
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