プラントハンターの野帳~台湾・植物見聞録~2巻 電子書籍版
836円(税込)
作品内容
「いつかこの手で、この台湾で、新種を見つけるんだ!」台湾人と日本人――植物研究者たちの情熱溢れる人間ドラマ 大正時代の台湾は植物発見の黄金期だった死して蘇ると伝わる万年松、未来を予見する力を持つという台風草、そして不吉の兆しとも見なされる竹の花…… 代々の採集人たちが積み重ねてきた努力と知見が、植物たちの神秘のヴェールを一枚一枚剥いでいく。ある時、襲来した台風が植物園にもたらしたのは、喧騒と、そして夏の日に募る思慕の情だった。 しかし、一つの採集任務が、涼山の無鉄砲な振る舞いの下に隠された、ほろ苦い過去の扉を突然こじ開けることになる……蝉の声は日ごとに濃くなり、植物はその生命力を謳歌するように枝葉を広げる。 様々な想いを胸に腊葉館に集う採集人たちの間にも、心の絆の種が、ゆっくりと、しかし確かに新しい芽を吹き始めていた……
作品情報
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