シリーズ「時代の証言者」 政の舞台回し 大島理森 「実践知」で国会支えた37年(読売新聞アーカイブ選書) 電子書籍版
1300円(税込)
作品内容
衆院議長を歴代最長の6年半務め、上皇陛下の退位を実現した特例法成立などを手がけた名議会人が、昭和から平成、令和に至る激動の政局を回顧する読売新聞インタビュー連載(2022年10月~11月)の電子書籍化。1946年青森県上長苗代村(現・八戸市)で農家の六男として生まれ、青森県議を経て37歳で衆院議員に初当選。自民党河本派(当時)に所属し、国会回しのプロとしてのキャリアを歩み出す。1989年参院選後の政局で河本派から海部俊樹氏が首相として擁立された際に奔走した日々や海部内閣の官房副長官時代に自民党の小沢一郎幹事長(当時)とやりとりした場面のほか、1994年の首相指名選挙で小沢氏らが海部氏を担ぎ出し、自民党が村山富市社会党委員長(当時)を担いで対決した際のエピソードなどが語られる。環境庁長官、文相、農相という閣僚や自民党国会対策委員長、幹事長といった党の要職、さらには河本派の流れをくむ派閥(大島派)の会長も経験し、2015年第76第衆院議長に選出。議長在任中には当時の安倍晋三首相と密かにホテルで会って、憲法改正問題について協議したことや、天皇退位をめぐる特例法制定をめぐる各党折衝など、2021年10月に引退するまでの数々のエピソードが語られ、日本政治の貴重なオーラルヒストリーとなっている。目次 (1)すき間埋める役に自負 (2)安倍氏の無念思い悼む(3)改憲論議前進へ「私案」(4)退位示唆「お言葉」に自省(5)政争回避 国民総意探る(6)特例法合意導いた発言(7)選挙身近 農家の息子(8)伝統校 多くの友得る(9)激動期 新聞社に就職(10)県議選出馬 父へ訴え(11)突然の衆院解散 出馬へ(12)次点で落選 不安や焦燥(13)トップ当選 30代で国政(14)中曽根さんに外交学ぶ(15)竹下さんの忍耐と勇気ほか
作品情報
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