ほくほくおいも党 電子書籍版
1683円(税込)
作品内容
お父さんに家族との対話を要求します!高校三年生の千秋は、父と兄との三人暮らし。左翼政党員の父は、勝てない選挙に出続けて六年。兄は父の出馬をきっかけにいじめられ、引きこもりになった。母は同じころ家を出た。政治と政党に没頭し話の噛み合わない父だが、千秋は対話をしたいと願う。すれ違う三人の家族を中心に、左翼政党員を親にもち風変わりな名前の自助サークルに集う「活動家二世」たち、震災のボランティアをきっかけに政治活動に出合う青年、高校の生徒会長選挙のドキュメンタリーを撮ることで新たな視点を得る高校生──それぞれの姿を家族の物語とともに描く全六話。わたし選挙権の話なんてしてないじゃん。話聞いてよ──「千秋と選挙」母の言葉とわたしの言葉はちがうのに、わたしは母の言葉を借りてしまう──「佐和子とうそつき」どっちもそのひとで、どっちも親子の本当じゃん──「和樹とファインダー」ボランティアって素晴らしいと思ってん──「康太郎と雨」親父は結局、子どものことなんて考えてないんです──「健二とインターネット」話すことを諦めたら、わたしはお父さんを憎んで、憎んで憎んで、死んでほしいと思っちゃうかもしれない──「千秋と投票日」
作品情報
作者の関連作品作者の作品一覧