勝負師 孫正義の冒険(上) 電子書籍版
1980円(税込)
作品内容
失敗を直視し、再起を果たす決意を持った謎めいた「天才」――。日本から決して見えない「マサ」の真実。* * *稀代の勝負師、孫正義。東洋と西洋をつなぎ、世界の常識を破壊した男の原点とは?FT前編集長が膨大な取材を元に描いた決定版伝記。* * *なぜ孫正義の伝記を書くのか?多くの人が私に尋ねる。孫正義本人もだ。ソフトバンク創業者でソフトバンクグループの最高経営責任者(CEO)を務める孫正義に関する日本語の書籍は多い。だが、米欧の書き手によるものは、本書が初めてだ。本書は伝記だが、孫を褒めるわけでも貶すわけでもない。本書の目的は、「孫正義を理解する」ことだ。孫ほど謎めいていて、誤解されている人はいない。日本のメディアも米欧のメディアも、孫を夢想家、金融を巧みに操る人物、投機家として描き、何度も経済的に行き詰まり、破滅するリスクを取ってきた彼に疑いの目を向けてきた。孫の人生は、近年の金融史の重要な瞬間すべてを辿っているようである。映画「フォレスト・ガンプ」の主人公が、現代史の重要場面に足跡を残しているのと同じだ。孫はパーソナル・コンピューターの発売からインターネットの誕生、ドット・コム・ブームとその崩壊、中国の台頭、世界金融危機、人工知能(AI)時代の到来にまで立ち合い、おおむねその中心にいた。彼はキーパーソン全員と知り合いで、価値あるものをすべて所有していたか、少なくともその一部を買収しようとしていた。孫正義は失敗を直視し、再起を果たす決意を持った、謎めいた天才である。孫正義には、外から見えていない何かがまだあるのだ。
作品情報
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