地域経済のあしたの育み方 :個性を生み出すILO産業分析の旅 電子書籍版
2860円(税込)
作品内容
「Inbound・Local・Outbound」という三つのILO産業分析で見えてくる地域のあした!著者である大庫直樹氏が開発した、地域経済の潜在力を見出す手法、ILO産業分析は、内閣府特命担当大臣(地方創生担当)から「特徴的な事例」として表彰を受けました(2015年度)。その手法に着目した北洋銀行と大庫氏はタッグを組み、広い北海道を各地方に分け、それぞれの地域に最適な方法で、今後の地方創生をどのように進めていくべきかを分析しました。ILO産業分析とは、その地域における産業を「Inbound型・他地域から需要を呼び込む」「Local型・地産地消」 「Outbound 型・他地域市場を狙う」に分けて、それぞれの付加価値を分析し、地域の産業別特徴や成長産業を明確化する手法です。一口に北海道といっても、さまざまな地域があり、地域ごとの長所が ILO産業分析で見えてきました。これは全国のさまざまな地域でも応用可能な分析手法です。その内容を豊富な事例とともに収録しています。【本書目次】巻頭あいさつ 株式会社 北洋銀行取締役会長 安田光春はじめに ILO産業分析という北の大地からの贈り物第I部 ILO産業分析基礎編 ―人口動態を取り込んだ経済分析手法 1 人口問題から経済問題へ 2 ILOの視点から見た経済動向 3 日米ILO別の成長要因の違い 4 日米格差をもたらす価格切り上げ 5 ILO産業分析による地域経済の基本戦略第II部 北海道編 ―道央と道東が牽引する経済力 1 ILOの視点で見た北海道経済 2 道内6地域の個性 3 九州・福岡県を上回る生産性向上と価格上昇第III部 札幌市・さっぽろ連携中枢都市圏編 ―複雑な大都市の復活と課題 1 市内総生産で見る札幌市の復活 2 福岡市と比べても好業績 3 税務統計によるILO産業分析 4 アウトバウンド・ホワイトの台頭 5 アウトバウンド・ブルーの憂鬱 6 インバウンドの再訪意向を高めよ 7 インバウンドを招く側の改革の重要性 8 求心力を失いつつある小売業の立て直し 9 シングルコアからマルチコアへ街づくりの転換 10 さっぽろ連携中枢都市圏のそれぞれの成長と連携不足 実践編(1)外国人に選ばれる札幌の新たなお土産品開発への挑戦 ナゼ・ココニ・アル(1) お買い物の街にあるコールセンター群 ナゼ・ココニ・アル(2) 北大マイコン研究会とサッポロバレー第IV部 中空知編(滝川市、芦別市、赤平市、歌志内市、上砂川町)―職住の広域連携のすすめ 1 滝川市・中空知の雄の繁栄と苦悩 2 中空知全体で仕事と暮らしのバランスを取れ 実践編(2) 広域連携による若者の地元就業促進事業 ナゼ・ココニ・アル(3) たゆたえども沈まない明円グループのオンリー・ワン経営 ナゼ・ココニ・アル(4) 逆向きのベクトル経営は、北日本精機を芦別で成長させた第V部 サザン北海道編(室蘭市、登別市、伊達市)―個性豊かな組み合わせの広域連携の創造 1 性格の異なる3市の相互補完性 2 登別市は「登別温泉」を生かし切っているか 3 室蘭市は鉄鋼の街、それとも映画の街か 4 伊達市は伊達野菜と道の駅で独自の地方創生 5 顧客視点でユナイテッドなマーケティングを 実践編(3) 首都圏の大学生らを地方に呼び込む官民プロジェクト ナゼ・ココニ・アル(5) ミシェル・ブラスと美山荘を魅了した伊達野菜第VI部 田園編(網走市、岩見沢市)―土地の個性を生かした農業ビジネスの多様性 1 農業地帯におけるILO産業分析 2 網走市の農業をてこにした垂直統合・アウトバウンド戦略 3 岩見沢市はスマート農業とワイン・二つの原石を磨け ナゼ・ココニ・アル(6) オホーツクキャンパスという東京農大の慧眼 ナゼ・ココニ・アル(7) ブルース・ガットラヴが続ける、個性を見つける旅第VII部 未来編 ―風とチップをエネルギーに 1 風力の最適地からアウトバウンド 2 ラピダスという賜物、その波及効果を最大に ナゼ・ココニ・アル(8 100年前の盆栽取りからラピダス進出まで第VIII部 まとめ ―ここにある強い個性をプロデュースせよ ナゼ・ココニ・アル(9 涙もあったかもしれない、ロコ・ソラーレたちの帰還おわりに 「それぞれの時代の私」が見た北海道参考資料
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