奇のくに風土記 電子書籍版
2200円(税込)
作品内容
若き本草学者の不思議に満ちた生きものとの出会い――心震わせる時代幻想譚。美(う)っつい奇のくには、どこからか草木の「声」が聴こえてくる。みずみずしい読後感につつまれた。―――――中江有里さん(俳優・小説家・歌手)心震わせる生きもの賛歌。美(う)っついのう。紀州藩士の息子・十兵衛(後の本草学者・畔田翠山(くろだすいざん))は、幼いころから草花とは自在に語らうことができるのに、人と接するとうまく言葉を交わすことができずに育った。ある日、草花の採取に出かけた山中で天狗(てんぎゃん)と出会ってから、面妖な出来事が身の回りで次々と起こり……。若き本草学者の、生き物や家族、恩師との温かな交感と成長を描く、感動の時代幻想譚。〈目次〉天狗 てんぎゃん卯木 うつぎ蜜柑 みかん雪の舌 ゆきのした伊佐木 いさき不知火 しらぬい藤袴 ふじばかま仙蓼 せんりょう譲葉 ゆずりは山桃 やまもも白山人参 はくさんにんじん黒百合 くろゆり瑞菜 ずいな稲穂 いなほ蓮華 れんげ装画 MAYA MAXX本文画 畔田翠山
作品情報
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