家族は知らない真夜中の老人ホーム ――やりきれなさの現場から 電子書籍版
1650円(税込)
作品内容
10年間働いてきた介護の現場をそのまま書いた記録――明日は我が身か、我が親か?刑務所帰りの女性もいた。「死にたい」とつぶやく女性も、元歯科医も、元社長もいた。イレズミ男の上村さんは言った。「ここは刑務所よりひどい」老人ホーム、そこは人生最後の物語の場である。この本でわたしは夜勤者として見た介護の現場を書いた。みんなが寝静まった真夜中にどんな物語があっただろうか。●「まえがき」より仮眠をしている耳にゴトゴトと音がした。イラッとする。Aさんのトイレである。これで20回目のトイレ。夜明けまでにはあと10回は行かれる。しかもおちんちんをちょろっと出しておられるので歩きながら廊下を濡らされる。ときには洗面台の流しに放尿される。夜勤者はたまったものではない。ひと晩に30回仮眠から起こされ、30回廊下の拭き掃除をさせられるのである。注意すると杖を振り回され殴られかねない。認知症のお年寄りの介護の現場である。● 目次まえがき第1章 元歯科医の井上秀夫さん第2章 イレズミ男とレビー小体型認知症第3章 一杯飲み屋の元女将、伊藤ミネさん第4章 刑務所帰りの竹下ミヨ子さん第5章 元社長の森山栄二さん第6章 隠しカメラがあったグループホーム第7章 パーキンソン病の松山由美さん第8章 「死にたいです」と言っていた樋口フジ子さんあとがき本書に繰り返し登場する介護用語
作品情報
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