習近平研究 支配体制と指導者の実像 電子書籍版

  • 習近平研究 支配体制と指導者の実像 電子書籍版
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    作品内容

    習近平とは、どのような人物なのか? 彼が最高実力者となった軌跡を豊富な資料を渉猟し、中国共産党の支配、中国政治の本質に迫る画期的な論考。【主要目次】序章 「問題」としての習近平一 本書の課題――「習近平時代の政治」の全体像の討究(最高指導者、支配体制、社会との関係)二 時代状況と指導者に対する分析の視座三 習近平研究の動向、主な先行業績の紹介と批判的検討四 本書の特徴と独自性――分析、叙述、資料五 本書の構成と各章の概要I 習近平体制とはなにか第一章 習近平時代の支配と中国の自由、民主主義の「現在地」――歴史発展と国際評価はじめに一 政治の思惟と行動にみる歴史的連続性――革命党、被害者意識と欠落感、歴史の復仇二 現代中国政治史における習近平体制の位置づけ三 習近平時代における支配の正統性と「デジタル・レーニン主義」の支配四 習近平時代の自由と民主主義五 グローバルパワーとしての存在感と人権をめぐる国際対立おわりに第二章 「労働者」と訣別する「前衛」――創立百周年を迎えた支配政党の組織実態はじめに一 党員統計の特徴と分析の方法的限界、議論の前提二 習近平時代の党勢発展三 党員集団の組織構成の変化とその趨勢おわりに第三章 「お仲間」の政治学――ポスト社会主義、比較社会主義の習近平・中国とプーチン・ロシアはじめに一 ロシア型権威主義とプーチン体制――ロシア・ウクライナ戦争前の研究動向二 ロシアのウクライナ侵攻をめぐる中国の学習状況――ロシア・ウクライナ戦争開始後の研究動向おわりにII 習近平とはどのようなリーダーか――過去、現在、未来第四章 〈支配体制の申し子〉の政治的来歴――最高指導者になるまでの歩み(1966~2012年)はじめに一 資料と分析の視角、解釈の留意点二 政治論のなかの持続的要素――支配と指導スタイルの要点三 政治家としての成長と政治認識、政治行動の変遷――任地と職位に伴う変化と発展おわりに第五章 中国共産党「領袖」考――政治文書の用例にみる指導者称号と個人独裁の問題はじめに一 「領袖」復活の兆しと個人崇拝の懸念二 政治文書における「領袖」の使用状況とその政治的意味三 「新時代」の政治的退行と党主席制の復活おわりに第六章 「語録の世界」と「闘争」の人――習近平、毛沢東、文化大革命の政治連関はじめに一 分析の方法と視角、解釈の留意点二 『毛沢東語録』と文化大革命期の政治社会三 習近平のなかの毛沢東思想四 時代精神としての「闘争」おわりに第七章 〈最高実力者〉の誕生――事件は会議室でも起こる(2015~2018年)はじめに一 中国政治研究と経営学のリーダーシップ論二 〈最高実力者〉への勝負と飛躍おわりに第八章 〈中華民族の父〉を目指す習近平、あるいは「第二のブレジネフ」か「第二のプーチン」か――権力、理念、リーダーシップはじめに一 制度による集権、集権によるシステムの変革二 「中華民族の偉大な復興」をめぐる習近平の政治的思惟三 「家族と個人の時代」における父権主義的リーダーシップ四 「習近平時代」の政治発展のゆくえおわりに第九章 台湾有事と「東アジア近代史の総決算」の可能性――台湾統一/併合をめぐる政治論はじめに一 習近平政権の台湾政策の特徴と論理二 「中華民族の偉大な復興」に対する台湾の意義三 台湾政策の「原風景」、認識の「古層」としての福建省時代おわりに終章 習近平時代の中国政治の将来、台湾問題をめぐる日本の政治戦略一 習近平研究の暫定的な総括と補足二 権力の伝統に回帰する中国政治三 台湾海峡での紛争予防に向けた日本の政治戦略

作品情報

出版社
東京大学出版会
提供開始日
2025/03/05
ジャンル
ビジネス・実用

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