台湾民主化の先駆者 雷震伝 電子書籍版

  • 台湾民主化の先駆者 雷震伝 電子書籍版
  • 7150円(税込)

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    作品内容

    中国大陸出身で、国民党幹部であった雷震。しかし、リベラルな政論雑誌『自由中国』誌の責任者としての言動がショウ介石の忌諱に触れ、1960年から10年間を獄中で過ごす。雷震とその同志たちが生涯をかけて自由と民主憲政を追求した姿は、70年代以後の台湾民主化運動の重要な思想的資源となり、後続世代の政治運動家たちに継承されていく。20世紀、中国・台湾の激動の時代を生きぬいた雷震の生涯を膨大な史資料から克明に描き出した労作。[目次]自序 iiiまえがき一、雷震の歴史的役割二、雷震研究の回顧と資料について三、本書の章立て第一章 成長と家庭生活第一節 成長と、年少の頃の学習の経歴一、家柄の背景と学識の形成二、父親の病死と強盗事件三、近代知識の学習と愛国運動への参加第二節 日本留学一、中華革命党への加入二、「授業ボイコット帰国」運動と新聞発行による救国活動三、名古屋八高での勉強四、京都帝国大学への入学五、森口繁治と佐々木惣一の影響六、東山銀閣寺での学究生活七、中日間を行き来して、認識を深める八、帰国して校長に任命される第三節 結婚と家庭生活一、結婚と恋愛について二、対日戦争による移転三、雷震一家の台湾移転第二章 中国大陸時期における政治生活第一節 第二次世界大戦終結以前の政治経験一、国民政府への参加二、国民参政会の準備三、各政党との意思疎通と協議第二節 政治協商会議一、政治協商会議の背景二、政治協商会議の開催三、政治協商会議憲法草案の波瀾第三節 制憲国民大会一、制憲国民大会の手続きをめぐる論争二、民、青両党を説得し、行き詰まりを打開する第四節 国民政府の改組と憲政の施行一、国民政府の改組二、憲法施行と中央民意代表の選挙、および人事の協議第五節 一九四九年の変局下における選択一、一九四九年の大変局と「擁ショウ反共」二、「自由中国運動」と『自由中国』の創立三、一九四九年の政治・軍事の実務への参与第三章 『自由中国』時期第一節 「擁ショウ反共」の時期一、「自由中国運動」と「擁ショウ反共」路線の継続二、香港への慰問(第一回)と、帰台後の活動三、第二回目の香港慰問の旅第二節 衝突の増加一、社説「政府不可誘民入罪」の意義とその影響二、軍部による閲読禁止から、雷震の国民党離脱まで第三節 国民党当局による抑圧一、訪米の招待に応じられなくなる二、教育部門での抑圧と、孫元錦事件第四節 「祝寿専号」事件一、「祝寿専号」の発表二、国民党当局の反応と攻撃三、友人たちの配慮と取りなし第五節 「今日的問題」シリーズ一、「今日的問題」の登場二、反攻絶望論三、「小地盤、大機構」と、「我們的地方政制」四、「今日的問題」シリーズ後の言論問題第六節 出版法の改正と「軍人と狗」事件一、「出版法」の改正と田雨専案の萌芽二、陳懐キ事件と「容認與自由」第七節 総統三選への反対一、憲法違反の三選二、臨時条項の修正第八節 政党結成運動による受難一、反対党必要論の発展と実行二、新党運動に積極的に参画する第四章 『自由中国』時期以降第一節 雷震事件の勃発と当局による処理一、ショウ介石の態度二、雷震の逮捕と留置場での生活第二節 判決前後における救援活動一、拘留期間中の家族による救援二、起訴、審理と処罰の過程における協力三、判決理由の点検四、非常裁判の申請却下五、連署による総統への特赦請求六、各界からの雷震への声援七、監察院雷震事件調査小組第三節 『自由中国』の命運と獄中での歳月一、『自由中国』の停刊二、十年の牢獄での生活第四節 国家アイデンティティの進展と憲政構想一、国家アイデンティティの転換二、「二つの中国」の主張と「救亡図存献議」の提出第五節 民主化運動の継承と発展一、国民党当局の雷震と党外選挙に対する「関心」二、一九七〇年代における雷震の交流人脈三、雷震による改革の主張の意義とその影響結論に代えて 雷震と民主憲政の追求一、政党協商、憲法の制定から施行へ二、中国から台湾への連結―「自由中国運動」三、一九五〇年代台湾の民主化運動に於ける雷震四、自由の回復と、後に続く民主憲政の追求五、自由民主を優位とする価値のために歩み続けた人生訳者あとがき参考文献

作品情報

ページ数
496ページ
出版社
三元社
提供開始日
2025/02/20
ジャンル
ビジネス・実用

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