世界ひと皿紀行 料理が映す24の物語 電子書籍版
2200円(税込)
作品内容
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。世界各地の家庭を訪れ、台所で一緒に料理を作り、食卓を囲むことで見えてくるストーリーを発信する「世界の台所探検家」岡根谷実里さんの最新刊。本書ではアジア、ヨーロッパ、中南米、オセアニアの国/地域の台所を探検した著者が、「ひと皿」の料理から映し出されるそれぞれの土地の暮らしと社会を、24本のエッセイで軽やかに綴ります。「納豆のにおいが分断を生む?」~インドの発酵天国ナガランド「凍ったいもが別物のおいしさ?!」~ペルーの高地アンデス「無味だけどおいしい?」~南の島パプアニューギニア etc. ガイドブックにはのっていない、世界の台所から生まれるリアルな物語 巻末には、家庭で教わった作り方をもとに著者が日本向けに調整したレシピと、現地家庭の協力により完成したレシピ、計10点のおうちで作れる「ひと皿」を収録しています。はじめにより(一部抜粋)「家庭料理の向こう側」の話を毎月書かせてもらっていたのが、雑誌『味の手帖』の連載「世界皿紀行」だ。2021年9月から毎月、ひと皿のエッセイを通して世界の生活を紹介してきた。その中から選り抜きのひと皿を集めたのが、本書である。特別おいしかったものとは限らず、代表料理というわけでもない。でも一つ一つ、深い記憶がある。ひと皿の向こうには、そこに住む人々の喜びや苦しみ、伝統と変化の中で揺れる社会の今が現れているのだ。《CONTENTS》◎Chapter1 アジアのひと皿No.1 ベトナムの寺で「肉」を作る~代替肉チャーシューNo.2 唐辛子は野菜? 辛い国ブータン~エマダツィNo.3 モンゴルの草原の白い食べ物たち~ウルムとアーロールNo.4 インド先住民族 21世紀の雑穀の食卓~雑穀チャパティとドーサNo.5 インドの発酵天国ナガランドで納豆を煮る~豚肉のアクニ煮No.6 タンディール窯のある暮らし~ノンとサムサNo.7 停電するパレスチナでとろりあたたまる~サハラブNo.8 高原の国キルギス ぴりりと辛いなす料理~姑の舌◎Chapter2 ヨーロッパのひと皿No.9 ヨーグルトの国の夏のスープ~タラトールNo.10 家族をつなぐ真っ赤な保存食~リュテニツァN0.11 3日目からがおいしいクリスマス後の煮込み~ビゴスNo.12 ダイエットも一時休止 鹿の背中チョコケーキ~レーリュッケンNo.13 北欧の夏 摘みたての森の味~ムスティッカピーラッカNo.14 フィンランドの郷愁 ライ麦のパイ~カルヤランピーラッカNo.15 北極圏先住民族の今風なトナカイ料理~トナカイの心臓パスタNo.16 年に一度の勢揃い アイスランドの伝統珍味~ソラマトゥル◎Chapter3 中南米のひと皿No.17 唐辛子の国のまっ白塩味スープ~ポソレNo.18 チョコレートは泡立ててふわふわで~チョコラテNo.19 レシピにできないパリッサクッの秘訣~ブニュエロスNo.20 じゃがいもスープに溶けたおいしさ~アヒアコNo.21 アンデス高地が作る季節限定の凍りいも料理~パパ・エラダNo.22 くたくたパスタの最高傑作~タヤリンヴェルデ◎Chapter4 オセアニアのひと皿No.23 主食はわらび餅? 南の島のぷるぷる団子~ターニムサクサクNo.24 8時間かかったブタのご馳走ごはん~ウム◎おうちで作れる世界のひと皿フムス(ヨルダン)/姑の舌(キルギス)/ミソアゴレン(インドネシア)/サハラブ(パレスチナ)/タラトール(ブルガリア)/ソパ・デ・アホ(スペイン)/ムスティッカピーラッカ(フィンランド)/カルヤランピーラッカ(フィンランド)/パパ・エラダ(ペルー)/ブニュエロス(メキシコ)◎Column1 沖縄の天ぷらとインドネシア2 世界の煮豆は甘くない3 世界のにんにく話あれこれ4 世界の“辛い料理”を分解する《著者プロフィール》岡根谷実里(おかねや・みさと)世界の台所探検家。1989年長野県生まれ。東京大学大学院工学系研究科修士修了後、クックパッド株式会社に勤務し、独立。世界各地の家庭の台所を訪れて一緒に料理をし、料理を通して見える暮らしや社会の様子を発信している。30以上の国と地域、170以上の家庭を訪問。講演、執筆、研究などを行う。京都芸術大学客員講師、立命館大学BKC社系研究機構客員協力研究員、大阪大学感染症総合教育研究拠点(CiDER)連携研究員。著書に『世界の台所探検 料理から暮らしと社会がみえる』(青幻舎)、『世界の食卓から社会が見える』(大和書房)など。
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