核融合エネルギーの基礎 電子書籍版
2750円(税込)
作品内容
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。【内容紹介】地球温暖化の課題に対して、世界全体で2050年までに二酸化炭素の排出量を実質的にゼロにするカーボンニュートラルにする必要性がある。その対策として、太陽光発電や風力発電等の再生可能エネルギーや水素エネルギーと共に、核融合が各国で注目されている。我が国は2023年に地球温暖化対策として核融合を挙げて、核融合を新たなエネルギー産業と捉えて、産官学で推進しようとしている。本書では、核融合の基本となるプラズマ物理の研究開発がどのように発展して来たかの流れを簡潔に交えつつ、プラズマ物理の基礎を説明している。また、エネルギー変換効率の観点から様々なエネルギー源と比較して核融合の特徴を説明し、核融合が温暖化対策に有効になるようにするには実用化時期の早期化が重要であることを述べている。【著者略歴】著:岡崎 隆司(おかざき たかし)1975年 早稲田大学理工学部物理学科 卒業1980年 早稲田大学大学院理工学研究科博士課程 修了(理学博士)1980-2017年 日立製作所 エネルギー研究所~日立研究所1988-1989年 General Atomics(米)1998-2005年 九州大学大学院 客員助教授1999-2003年 プラズマ・核融合学会 理【目次】はじめに第1章 核融合エネルギーの基礎1.1 原子の構造と同位体1.2 物質の状態変化1.3 核融合反応とは1.4 核融合反応を起こすには1.5 プラズマの閉じ込め1.6 磁場閉じ込め方式1.7 慣性閉じ込め方式第2章 核融合プラントの基礎2.1 プラズマ断面形状2.2 核融合炉内のパワーフロー2.3 核融合プラントのパワーフロー2.4 プラント効率2.5 炉心プラズマ条件第3章 プラズマ特性3.1 プラズマ粒子の素過程3.2 プラズマ粒子の挙動3.3 単一粒子の運動3.4 電磁流体の巨視的運動3.5 平衡3.6 安定性3.7 MHD モード3.8 エネルギー閉じ込め3.9 ディスラプション3.10 燃焼率3.11 プラズマ加熱/ 電流駆動3.12 中性粒子ビーム入射3.13 高周波入射3.14 自発電流第4章 核融合プラントを構成する機器4.1 ブランケット4.2 ダイバータ4.3 超伝導コイル4.4 プラズマ加熱/ 電流駆動装置4.5 燃料循環系4.6 クライオスタットと炉構成4.7 遮蔽体4.8 遠隔保守4.9 核融合発電4.10 電源系4.11 運転シナリオ4.12 計測システム4.13 核融合プラントの全体構成4.14 核融合燃料の資源量4.15 安全性4.16 核融合炉の段階的開発第5章 核融合発電と現行発電システムの比較5.1 エネルギーの特性5.2 水素は二次エネルギー5.3 核融合発電で用いる水素は一次エネルギー5.4 発生するエネルギー量の違い5.5 発電系の違い5.6 燃料サイクルの違い5.7 高速増殖炉と核融合炉の増倍時間の違い5.8 軽水炉と核融合炉の安全上の違い5.9 発電コストと電源構成5.10 発電システムの負荷追従性5.11 平和利用の核融合エネルギー第6章 持続可能な社会に向けた発電システム6.1 発電システムが満たすべき条件6.2 地球温暖化対策に必要な核融合発電参考文献INDEX
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