NTTの叛乱 「宿命を背負った巨人」は生まれ変わるか 電子書籍版
1870円(税込)
作品内容
取材歴20年以上の記者が、日本の通信産業の史上最大の転換点に迫る!渾身のノンフィクション!低迷にあえぐ日本企業を象徴する存在である、NTT――売上13兆円、従業員34万人を誇る大企業でありながら、優秀な人材を巨大テック企業に引き抜かれ、「GAFA予備校」と揶揄(やゆ)され、時価総額ランキングでもアップルやグーグル、アマゾンなどに大きく水をあけられている。そんなNTTが、再び世界で戦うために、生まれ変わろうとしている。事業領域を電話からシステム構築、再生可能エネルギー、データセンター、デバイス製造、宇宙開発などへ広げ、さらには、電力効率が従来の100倍となる次世代情報通信基盤「IOWN(アイオン)」で勝負をかける。攻めるNTTが繰り出した一手が、NTTを縛る特殊な法律である「NTT法」の見直しだ。この法律は、NTTが公共のために存在することを義務付け、国内の通信産業の基盤となっている。NTT法を見直し、あわよくば廃止に持って行こうとするNTT。これは、NTTの「叛乱(はんらん)」ではないのか――「年の瀬が迫る2023年12月末、筆者は国内有数の34万人の従業員を抱える企業のトップ、NTT持ち株会社の島田明社長と向かい合っていた。そこで聞いたのがこんな言葉だった。『普通の会社になりたい。普通の会社になるべきです』」――本文より
作品情報
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