地球と書いて〈ほし〉って読むな 電子書籍版
1899円(税込)
作品内容
「痛くて切なくて、めちゃくちゃ笑える。出し抜いたりうまく騙したりできなくても、人生はめちゃくちゃ面白くなる。このクソみたいな世界に、上坂あゆ美は笑いと怒りと言葉で立ち向かう。爆弾みたいな本だった。」――佐久間宣行(TVプロデューサー)第一歌集『老人ホームで死ぬほどモテたい』が異例のヒット!唯一無二の短歌を紡ぐ新世代歌人のパンチライン炸裂エッセイ集。不倫にギャンブルにやりたい放題の末、家族を捨ててフィリピンに飛んだ“クズ”の父、女海賊のように豪快で腕っぷしの強い母、ギャルでヤンキーでトラブルメーカーな姉、そして真実を執拗に追求するあまり人間関係において大事故を起こしてきた私……数々の失敗を繰り返しながらようやく最近“人間”になってきた著者のこれまでを赤裸々かつユーモラスに物語る。■目次ほんとうのことがこの世にあるとしてそれは蟻の巣的なかたちだ人生でまだ主人公だと思う?って声がイートインコーナーからする父がくれるお菓子はいつも騒音と玉の重みで少し凹んでた栗南瓜の煮付けのような夕暮れに甘くしょっぱく照らされる家めくるめく生クリームに母の声 いつかのメリー・クリスマスイヴ人生はこんなもんだよ 眉毛すら自由に剃れない星でぼくらはヒョウ柄とゼブラで車を埋め尽くす姉は何かを信仰しているそれっぽい土手とかないしサンクスの駐車場にていろいろを誓う今日なにがあっても伸びる豆苗と必死で生きる僕たちのことロシア産鮭とアメリカ産イクラでも丼さえあれば親子になれるルフィより強くてジャイアンよりでかい母は今年で六十になるほか
作品情報
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