今につながる日本史 完全版 4 -歴史にifは禁物か?- (読売新聞アーカイブ選書) 電子書籍版
699円(税込)
作品内容
読売新聞オンラインの人気歴史コラム「今につながる日本史」の電子書籍化第4弾。読売新聞経済部長などを務めた筆者が、現代の視点から史実に切り込む。今回は2020年9月~2021年6月初出の計20本。新型コロナ第2波から4波までの時期で、疫病退散のマスコットとして話題になった妖怪「アマビエ」をめぐる考察や、幕末期にワクチン接種を進めた緒方洪庵ら民間蘭学者たちの挿話、麻疹(はしか)と赤痢にかかった鎌倉幕府の執権・北条時頼からスペイン・インフルエンザに感染した大正時代の首相・原敬まで、感染症と歴代の統治者の関わりをたどった項など、歴史の奥行きを感じさせる論考が並ぶ。NHK大河ドラマ関連でも、コロナ禍による放送休止に見舞われた「麒麟がくる」に絡み、「戦国最大のミステリー」といわれる明智光秀によるクーデターの真相を読み解く。「日本近代資本主義の父」として新一万円札の顔ともなった渋沢栄一が主人公の次作「青天を衝(つ)け」も取り上げ、渋沢の経営哲学を総括。人気漫画「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」と日本神話のつながりや、TBSドラマの主人公「半沢直樹」と戦後日本の国内航空事業創設時に奔走した白洲次郎との比較考など興味深いテーマが目を引く。巻末のNHK大河ドラマ作品一覧表も、歴史好きな大河ファンは必見だ。目次[第六十一話] 非合法の失敗作 コロナ退散で脚光のアマビエに意外な過去[第六十二話] 新首相の地元で江戸時代に経済対策…大失敗の理由とは[第六十三話] 「半沢直樹」に重なる白洲次郎の「プリンシプル」[第六十四話] “聖地”から考える「鬼滅の刃」と日本神話のつながり[第六十五話] 洛中洛外図屏風 解き明かされた発注者の「政権構想」ほか 全20話を収録
作品情報
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