気候変動と社会 基礎から学ぶ地球温暖化問題 電子書籍版
3080円(税込)
作品内容
深刻化する地球温暖化問題の解決に向けて、私たちは何ができるだろうか? 気候変動の原理から温暖化対策、持続可能な開発まで、平易かつ体系的に解説した本書により、私たちを取り巻く地球環境とそこで暮らす私たち人間社会の現在と未来を俯瞰的に学ぶことができる。【本書「はじめに──「気候変動と社会」を学ぶ意義と本書の意図」より】公正な社会の構築、健全な環境の保全、そして健やかな経済の発展は持続可能な開発の3側面であるが、気候変動対策と持続可能な開発との間には相乗効果もあればトレードオフもある。そうした地球環境と人間社会の相互連関の理解には、理学、工学、農学、医学などを含む自然科学や理系のいわゆる実学から、法学、経済学、哲学などを含む人文社会科学にいたる、広範な学術分野に関する知見が必要である。――(中略)――本書は基礎的な内容を体系的かつ平易に解説する大学初学者向けの教科書として企画された。気候変動対策や生物多様性の保全と持続可能な開発との一体性に鑑み、健康維持や食料・エネルギー・水の安定供給、生態系など地球環境保全や持続可能な開発についても体系的に学べるようにし、最新の情報を盛り込むと同時に、要素間の結びつきや考え方の解説にも重点を置いた。【主要目次】1 気候変動と社会1.1 そもそもなぜ気候変動か1.2 世界と日本の気候変動に関わる社会経済指標の推移1.3 気候変動をめぐる世界の状況の変化1.4 気候変動問題の推移1.5 気候はどう変わってきたのか 2 気候、生態、社会というシステム2.1 気候システム2.2 生態システム2.3 人間システム3 気候と社会の将来シナリオ3.1 気候の変化を「予測」するとは?3.2 社会変化のシナリオと気候変化をもたらす「強制力」3.3 地球温暖化の理論とシミュレーション3.4 工業化以降現在までの気候変化3.5 21世紀末またそれ以降の将来の気候変化3.6 カーボンバジェット4 気候変動の人間社会と生態系への影響と適応策4.1 影響と適応の考え方4.2 各セクターでの影響評価・適応策5 気候変動の緩和策5.1 GHGの排出構成(世界と日本の比較)5.2 エネルギーシステム5.3 各部門で有効な緩和オプション5.4 CO2以外のGHG対策5.5 CO2除去5.6 緩和策の総合評価6 気候変動緩和政策と持続可能な開発6.1 なぜ政策が必要か6.2 国内政策6.3 国際枠組み6.4 気候変動と持続可能な開発7 わたしたちに何ができるか?7.1 個人の変化とシステムの変化7.2 では、わたしたちにできることは何か?
作品情報
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