タマムシの翅はなぜ輝いているのか: 自然への感性を育む生物学 電子書籍版

  • タマムシの翅はなぜ輝いているのか: 自然への感性を育む生物学 電子書籍版
  • 2970円(税込)

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    作品内容

    タマムシが教えてくれた自然の見方。人間中心的な自然観を越えて「人新世の生物学」を創成するために。タマムシの翅はなぜ玉虫色に輝くのか。この素朴な疑問から出発した研究は、作業仮説一つ一つを丹念に検証し、玉虫色を生み出す構造の発見へとつながった。しかし話はタマムシの翅だけにとどまらない。生物がもつ感覚世界の存在を認めることの意味、画期的な観察技術NanoSuit法の確立、バイオミメティクス研究へと大きく広がる。科学研究の醍醐味を生き生きと描き、人間中心の世界の捉え方に警鐘を鳴らし、科学のあり方、あるいは知のあり方までも考えさせる一冊。●本文より進化とはなにか、生物の環境適応とはなにかなど、数多くの解答を与えてくれる生物の一つが昆虫であり、なかでも甲虫なのです。「ムシを知らずして生物を語るべからず」ですね。そして、タマムシ色の輝きがどうやってできているかを知ることは、生物の進化の謎の一端を覗くことにもなるのです。●目次第1章 タマムシとの出会い第2章 ヤマトタマムシがいた第3章 タマムシの輝きの秘密第4章 タマムシの鞘翅の構造第5章 タマムシの色ってどんな色第6章 タマムシの輝きのわけ――タマムシの種内コミュニケーション第7章 生物の視覚――タマムシが見る第8章 ヒトが見る光第9章 タマムシたちには見える――ヒトが見えない光第10章 NanoSuit法の発見――あたりをつける実験第11章 バイオミメティクス――既存の学問を総合的に利用して自然の理解へ第12章 タマムシに学ぶバイオミメティクス第13章 マントの考え方:風土・文化そして蟲瞰学

作品情報

出版社
化学同人
提供開始日
2024/07/19
ジャンル
ビジネス・実用

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