谷中墓地掃苔録 壱――森の中に眠る人々“ 東京の地方”叢書4 電子書籍版
495円(税込)
作品内容
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。谷中墓地は何より、私にとって遊び場であり、緑と日の光に出会うことのできる散策の場でした。それに高校のころから、散歩がてら、有名な方のお墓に出あい、碑文を読む楽しみが加わりました。歴史の教科書でしか知らない方でもお墓と出会うと親しみを感じました。明治七年、天王寺より政府が上地させて開かれた谷中共同墓地は、敷地三万坪。現在、青山・染井・雑司ヶ谷と並ぶ、都心の公共墓地です。ここには、明治以降の日本を作ってきた、有名無名の人々が眠っています。その墓の苔を掃い、その人生に思いをはせ冥福を祈ることは、地元に住む者のつとめと考え、ささやかながらこの冊子を作りました。その壱。
作品情報
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