統治理念と暴力 独立インドネシアの国家と社会 電子書籍版

  • 統治理念と暴力 独立インドネシアの国家と社会 電子書籍版
  • 8140円(税込)

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    作品内容

    1998年から始まる民主化以降もなお残るインドネシアの非自由主義的な性質の解明に向け、スハルト体制が強固に作り上げた統治理念(「パンチャシラ」(=5つの国家原理))を明らかにし、一貫して窺える暴力の実態に迫る。未解明とされる過去の惨事の詳細な分析を通じて、現在のインドネシア政治との連続性を浮き彫りにする。【主要目次】第一章 無法の暴力が支える調和一 問題設定二 既存研究における位置づけ三 本書の構成第二章 パンチャシラ――変動する体制、変わらない国家原則一 はじめに二 パンチャシラの誕生――独立準備調査会三 国軍とパンチャシラ四 パンチャシラの変遷五 反政党とパンチャシラ六 スハルトのパンチャシラ七 スカルノとスハルト――その違いと連続性第三章 九・三〇事件一 はじめに二 スハルト体制が描く「大衆の自発的行動」三 地方における虐殺四 一体化する国家と民衆の暴力第四章 タンジュンプリオク事件一 はじめに二 事件の経緯三 スハルトのパンチャシラとイスラーム知識人四 タンジュンプリオクにおけるイスラーム・シンボル五 情報統制六 対イスラーム作戦としてのタンジュンプリオク事件七 統治手段としての「暴徒」第五章 「謎の銃殺」事件一 はじめに二 ペトルス事件の経過三 ペトルスに対する反応四 ペトルスに見るスハルト体制の国家と社会第六章 一九九八年五月暴動――体制崩壊と残された分断一 はじめに二 背景――激化する抗議運動三 暴動の発生四 陸軍における権力闘争五 暴動と体制崩壊終章 統治理念と暴力一 調和を支える暴力二 一九九八年五月暴動被害者のその後三 スハルト体制の遺産ロシアによるウクライナへの侵攻から、1年半以上が経過した。この間、この戦争にもっとも影響を受けたヨーロッパはどのように戦争に対処してきたのか。各国・各地域の研究を牽引する気鋭の研究者が、これまでを振り返り現況を再確認するとともに今後のゆくえについても言及する。【主要目次】序 ウクライナ戦争はヨーロッパをどう変えたのか(細谷雄一)I ウクライナ戦争が変えたヨーロッパ1 ロシアによるウクライナ侵略がEU拡大に及ぼした変化(東野篤子)2 NATOはどう変わったのか――新たな対露・対中戦略(鶴岡路人)3 ウクライナ「難民」危機とEU――難民保護のための国際協力は変わるのか?(岡部みどり)II ヨーロッパ各国にとってのウクライナ戦争4 ウクライナ戦争とイギリス――「三つの衝撃」の間の相互作用と国内政治との連関(小川浩之)5 ロシア・ウクライナ戦争とフランス(宮下雄一郎)6 ドイツにとってのロシア・ウクライナ戦争――時代の転換(Zeitenwende)をめぐって(板橋拓己)7 ウクライナ戦争とロシア人(廣瀬陽子)8 ロシア・ウクライナ戦争とウクライナの人々――世論調査から見る抵抗の意思(合六 強)9 NATOの東翼の結束と分裂(広瀬佳一)あとがき

作品情報

出版社
東京大学出版会
提供開始日
2024/02/23
ジャンル
ビジネス・実用

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