仏教の正統と異端 パーリ・コスモポリスの成立 電子書籍版
3960円(税込)
作品内容
「大乗仏教」でもなく、「上座部仏教」でもない――サンスクリット語からパーリ語へ「聖なる」言語の転換から描きなおす新たな仏教史インドからスリランカ、そして東南アジアに伝わった「上座部仏教」と、日本にも伝わった「大乗仏教」という図式は近代が作りだした二分法であった。近代の分類概念を克服し、サンスクリット語とパーリ語をめぐるダイナミックなネットワークの実態から仏教史の新しい展開を切りひらく。【主要目次】序章 聖なる言語の国際空間I 不在の中心第1章 仏教に「正統と異端」はあるのか?第2章 インド仏典の多元的伝承――部派と大乗第3章 サンスクリット・コスモポリスの仏教II 中心と周縁第4章 スリランカにおける史書の誕生第5章 パーリ語原理主義第6章 ブッダゴーサが示す仏教の未来III 周縁の正統第7章 正史の王権論――「教え」と「異端」 第8章 パーリ・コスモポリスの形成第9章 近代における「大乗仏教」と「上座部仏教」の創造結論 神々の言葉からブッダの言葉へ
作品情報
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