日独伊三国同盟の虚構 電子書籍版
3410円(税込)
作品内容
日本の進路を誤らせた実態のない同盟の虚構を暴く!全くの無駄で、効果をも持ちえなかった軍事・経済相互援助同盟は、日独それぞれが、短絡的な都合のもとに勝手な解釈を繰り返しただけで、実質を伴わないまま成立したものだった。日本側の状況を見るなら、その同盟の成立にあたって、陸軍や一部外交官が独走し、それに同調する軍人・官僚・政治家を自らの無責任体制が支え維持し、意思疎通不足、情報不足と情報解釈の誤りが、事態を更に硬直化させることとなった。当時の政治指導者達は、客観的な情勢判断の欠如から、決定的に判断を誤り、人民を戦争に導いただけなのであった。本書は、これまで、日本の史料に基づくものが多かった三国同盟に関する研究とは一線を画し、ドイツにて公開された最新の資料までをも取り込んで追及し、この同盟が、まったくの「幻の」同盟であった実態を明らかにし、現代の情報化時代における外交問題に示唆を与えようと試みるものである。
作品情報
作者の関連作品作者の作品一覧