ぼくには数字が風景に見える 電子書籍版

  • ぼくには数字が風景に見える 電子書籍版
  • 803円(税込)

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    作品内容

    小川洋子さん絶賛!「思慮深く、優しい声で、ダニエルは私たちにそっと教えてくれる。この世界は、生きるに値する場所である、と」。円周率22,500桁を暗唱、10ヵ国語を操る、サヴァン症候群でアスペルガー症候群の天才青年が「頭と心の中」を語る感動の手記。「ぼくはサヴァン症候群だ。サヴァン症候群というのは、ダスティン・ホフマン主演の映画『レインマン』がつくられるまで、世に知られていなかった」<本書より> 『博士の愛した数式』の小川洋子さん絶賛! 「思慮深く、優しい声で、ダニエルは私たちにそっと教えてくれる。この世界は、生きるに値する場所である、と」 ぼくが生まれたのは一九七九年の一月三十一日、水曜日。水曜日だとわかるのは、ぼくの頭のなかではその日が青い色をしているからだ。水曜日は、数字の9や諍いの声と同じようにいつも青い色をしている。―――<本書より> ヒゲがうまく剃れない。右手と左手をうまく操るのが難しいから。人の言葉が聞き取れない。雑音の混じったラジオを聞くように、意味がつかめないから。代わりに、彼は数字のなかに風景を見ることができる。円周率22,500桁を暗唱するとき、豊かな景色が彼に正解を教えてくれる。新しい言語を覚えるとき、文字の色が彼に正解を教えてくれる。サヴァン症候群とアスペルガー症候群、そして共感覚をもつ、言語と数学の天才青年ダニエル。他人と違うゆえの「普通になれない」悩みと、それ自体を人と分かち合えない苦しみ。思春期をこえて、大人になろうとする彼が選んだ「自立」とは。ダニエルが「頭と心の中」を語る感動の手記。解説:山登敬之(精神科医)

作品情報

出版社
講談社/文芸
提供開始日
2022/07/29
ジャンル
文芸
連載誌/レーベル
講談社文庫

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