満映秘史 栄華、崩壊、中国映画草創 電子書籍版
1320円(税込)
作品内容
社史すら存在しない封印史満洲崩壊後、いったい何が起きたのか?最後の満映社員が遺した衝撃の「事実」の数々。中華人民共和国第一作の映画スタッフは日本人だった。甘粕正彦が君臨し、李香蘭が花開いた国策映画会社・満洲映画協会。その実態、特に満洲崩壊後の軌跡は知られていない。内田吐夢監督や元社員が詳細を話してこなかったからだ。原節子主演の日独合作映画『新しき土』に参加後、満映に入社し、敗戦後は中国映画の草創を支えた映画編集者、岸富美子。最後の証言者の氏が遺した秘史の数々!■「精簡」(精兵簡政、人員整理の意)に仲間を追いやった日本人は最後までその非を認めなかった■中国、北朝鮮の映画人を教育したのは元満映社員だった■日本映画界は東北電影製片廠(旧満映)社員だった人にアカとレッテルを貼り、復職を妨害した■一億五千万の中国人がみた『白毛女』の編集者は岸富美子■甘粕の自死は責任からの逃避に過ぎない※本書は2015年8月に文藝春秋社より刊行された『満映とわたし』を改題の上、加筆修正して刊行したものです。【目次】まえがき序 章 出会い第一章 映画界に引き寄せられた兄たち第二章 第一映画社--伊藤大輔と溝口健二第三章 『新しき土』と女性編集者アリスさん第四章 満映入社、中国へ第五章 甘粕理事長と満映の日々第六章 玉砕直前の結婚式第七章 甘粕自決、ソ連軍侵攻第八章 国共内戦の最中、鶴崗へ第九章 「学習会」と「精簡」第十章 映画人、炭鉱で働く第十一章 北朝鮮からの誘い第十二章 国民的映画『白毛女』第十三章 満映の技術は中国に受け継がれた第十四章 十四年ぶりの祖国終 章 日中満映社員たちの戦後あとがき主要参考文献一覧
作品情報
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