あさはふる 電子書籍版
1100円(税込)
作品内容
豊かな感性で掬い取る、些細な風景や感情。「自然」「生物」「人事」「恋」「雑歌」5つのテーマそれぞれに、作者の澄んだ眼差しを通して、この時代の事象が映し出される。自然現象や四季の移ろいの中に、時々の想いを込めた「自然」身近な動物や植物、昆虫などへの注意深い観察眼から生み出された「生物」人の世の営みの儚さや葛藤が鋭く表現された「人事」今この時代の恋情や睦み合いを、見事に気品高く歌う「恋」日常生活で出くわす、ふとした発見や気づきを独特の感性で表す「雑歌」暁の雨の仕業か花びらを貼り付け電車は駅をでてゆく残光を羽に捕らえて法師蝉ついと飛び立つ誰が呼びしや逝きし君いずれわたしも「い」の文字の窯にて焼かるる時まで待てよその肌にそっと触るれば指先に指先ほどの火の灯りたり雷鳴に旋律あらば如何ならん例えば「運命」出だしのように(本文より)自然生物人事恋雑歌
作品情報
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