再会。またふたたびの…… 電子書籍版
1650円(税込)
作品内容
父娘ほど年齢差のある夫・生駒との平穏な新婚生活を送っていた智洋は、2001年のある日、夫の蔵書から一枚のモノクロ写真を見つける。ミニスカ姿の若い女性のようだ。朝食時に「これ、だあれ?」と切り出す。予想外の反応。初めてだ、あんなに狼狽する、ふだんは冷静な夫の姿――。釈然としないまま、マダムからランチの誘いに応じたときから、智洋の運命が大きく動き出す。「ここは1971年? いくらなんでも信じられない……。あの眩暈で、わたし、30年前の東京に弾き飛ばされてしまった?! まさか……」時空を超えて浮き彫りになっていく人間模様、そして夫婦の愛を巧みに描いた秀作。目次◎プロローグ◎第一章 大竹寿美としての人生◎第二章 高橋生駒との邂逅◎第三章 時枝明子への告白◎第四章 槇田眞珠の罪◎第五章 田中春美の恋◎第六章 酒井瑞江との同居◎第七章 浦野素子との同棲◎第八章 時枝新と鷲見詩織の結婚◎第九章 角智洋の落とし物◎第十章 太田真一との再会◎エピローグ〈著者紹介〉恵美啓(けい・よしあき)戦後日本“独立”時、関西で生まれ、東京で育つ。転職5回くらい、転居10回以上。性自認は生まれたままの男、恋愛対象は女性。著書に新書あり。フィクションは初。
作品情報
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