メルロ=ポンティ 超越の根源相 電子書籍版
6875円(税込)
作品内容
【内容紹介・目次・著者略歴】メルロ=ポンティにとって比類のない問題とは、存在論的・価値論的変革者としての「超越概念の変革」であった。古典的優越の相対化・ニヒリズムの超克という問題提起を試みる、通念に囚われない新たなメルロ=ポンティ解読。『知覚の現象学』刊行から半世紀以上、夥しい研究が蓄積されたが、著書によればこれら半世紀に及ぶ研究の歴史は、根本的な誤解と無理解の歴史であった。その根本的な誤解とは彼の思想を現象と存在、一元論と二元論といった古典的な枠組みに嵌め込もうとすることであり、無理解とは彼の哲学の核心である〈超越の根源相〉を掴めていないことである。メルロ=ポンティにとって真の問題とは〈超越概念の変革〉であったことを示すことにより、古典的超越の相対化(ニヒリズムの超克)という問題提起を試みた第一級の業績。【目次より】書名略号一覧序論第1章 メルロ=ポンティは読まれているか序第1節 知覚の優位性第2節 一種の永遠第3節 実りある矛盾第4節 存在論的偶然性第5節 生きられる独我論第2章 メルロ=ポンティ自身はどう読むか序第1節 メルロ=ポンティの読解論 第2節 アランと「幾何学以前」第3節 ラシエーズ・レイと「メノンの問い」第4節 ラヴェルと「表現の問題」第3章 メルロ=ポンティをどう読むべきか序第1節 メルロ=ポンティの〈自己批判〉 第2節 現象学の現象学第3節 デュフレンヌによる読解第4節 マリオンによる論及第4章 区別か結合か序第1節 デカルトにおける観想と実践第2節 区別による統一第3節 メルロ=ポンティと創造的実践第4節 超越による結合第5節 価値論的変革あとがき※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。実川 敏夫哲学者。首都大学東京教授。東京都立大学卒業、同大学院修士課程修了。文学博士(京都大学)。著書に、『メルロ=ポンティ 超越の根源相』『存在と主観性』などがある。
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