アインシュタイン 物理学と形而上学 電子書籍版
7590円(税込)
作品内容
【内容紹介・目次・著者略歴】アインシュタインは、自らを「形而上学者」と呼び、「物理学は一種の形而上学である」と書く。「物理学=自然学(Physik)と形而上学(Meta-Physik)」という斬新な視点からアインシュタインの物理思想を解明し、アインシュタインを西洋形而上学の歴史のうちに位置づける。アインシュタイン全集を踏まえて、「原理の探究」、「質点と場という実在をめぐる戦い」、「人間精神の自由な創造」という独自な視点からアインシュタインの全体像を鮮明に描き、特殊相対性理論への道を説得力のある仕方で解明する画期的な研究である。【目次より】略号序章 物理学と形面上学一 物理学の目標 ~ 五 本書の課題・方法・展開第一章 特殊相対性理論への道第一節 運動と変換一 運動する観測者と光のパラドックス ~ 五 マイケルソンの実験第二節 ローレンツ理論との格闘一 ローレンツ理論から特殊相対性理論へ ~ 五 突破口としての時間変換第三節 ヒュームとマッハ一 ヒュームとマッハの批判的な思惟 ~ 五 有害な害虫を根絶できるだけ第二章 原理理論第四節 時間一 同時刻性の定義 ~ 五 自由裁量に従ってなしえた設定第五節 相対性原理と光速度一定の原理一 二つの原理の独立性 ~ 五 不変量論としての特殊相対性理論第六節 原理理論としての特殊相対性理論一 構成理論と原理理論 ~ 五 相対性理論は絶対主義である第三章 実在をめぐる戦い第七節 光量子一 深刻な形式的な相違 ~ 五 量子力学に対する批判第八節 特殊相対性理論から一般相対性理論へ一 私の生涯の最も素晴らしい思想 ~ 五 一般相対性理論とマッハ第九節 場の導入によって開始された革命一 アインシュタインにとっての革命 ~ 五 実在をめぐる戦いは終っていない第四章 理性と実在第十節 数学的に考えうる最も単純なものの実在化一 羅針盤とユークリッド幾何学 ~ 五 神は数学する第十一節 経験と理性一 マッハ的な経験主義の批判 ~ 五 思弁としての理性の力第十二節 人間精神の自由な創造一 基礎の仮構的性格 ~ 五 概念との自由な遊びとしての思惟第五章 形而上学第十三節 自然のうちで自己を顕現する理性一 神即自然(スピノザ) ~ 五 生成と存在(パルメニデス)第十四節 物理学は一種の形而上学である一 概念の創造としての形而上学 ~ 五 形而上学者アインシュタインの誕生第十五節 形而上学者アインシュタイン一 おとなしい形而上学者 ~ 五 知を愛し求める者※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。細川 亮一1947年生まれ。 哲学研究者。九州大学名誉教授。東京大学文学部卒業(文学博士)。著書に『意味・真理・場所 ハイデガーの思惟の道』『ハイデガー哲学の射程』『ハイデガー入門』『形而上学者ウィトゲンシュタイン 論理・独我論・倫理』『ヘーゲル現象学の理念』『アインシュタイン物理学と形而上学』『純化の思想家ルソー』『道化師ツァラトゥストラの黙示録』『要請としてのカント倫理学』など。
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