三十代の初体験 電子書籍版
1430円(税込)
作品内容
17歳で小説家デビューし、29歳で芥川賞を受賞した羽田圭介は30代になったとき、精神の微妙な変化に危機感を抱き、「初めて」の体験を敢えて自分に課した。 31歳から34歳まで、4年間かけて挑んだ数々の「初体験」は、“微妙な年齢”に達した著者の「問い」から始まっている。 「身体の元気な三十代のうちにやっておいたほうが人生を豊かにできることが、自分の今の生活の外側に色々とあるんじゃないか?三十代前半は、体力が要るようなことはもちろん、身体の一部である脳を用いてなにかを習慣化させたり、習得したりすることが可能な、最後のスタート年齢となるかもしれない」(「はじめに」より) 苦手意識や偏見を持っていたことに触れてみたとき、凝り固まった思考にハッとすることがある。憧れていたことを実際に体験してみると、意外にも「恐ろしさ」に気付くことがある。 新たな資格を取りたいけど、自信がない。何か趣味を持ちたいけど、続かない。転職したいけど踏み出せない。 大人になるにつれて、自分の得意なこと、苦手なこと、できること、できないことの幅を決めつけてしまい、「初めて」に挑戦することを意識的に遠ざけていないだろうか――。 時に能動的に、時に偶発的に新しい体験をする――。羽田圭介があるがままの姿と思考の変遷をさらした本書は、新しい道へ一歩だけ踏み出し、人生に豊かさをもたらすきっかけとなりうる、自己啓発本のような側面もある体験エッセイ。 「30代って、思い出の品を処分するときにそれなりに考えることがある年齡。人生でやるべきこと、やれないこと、やりたいけどできないことを分別して考えるようになった人間が、後悔しないために、いろいろやっていく変な姿を楽しんでもらえたら」(「はじめに」より) ◆目次三十一歳の初体験1 ホテルで朝食 2 市ヶ谷の釣り堀3 ジェルネイル4 女子中高生向けの映画5 ふうろうカフェ6 アイロンビーズ7 俳優になる8 築地市場で買いもの9 市場で食事する10 トランポリンエクササイズ11 ミュージカル出演 12 十二単を着る13 高地トレーニング三十二歳の初体験 14 クリスマスケーキ作り15 料理専門の家事代行16 アユールヴェーダ17 リアルな旅 と VR飛行18 卓球教室19 猫レンタル お出迎え 20 猫レンタル お別れ21 VRアトラクション22 ダンス教室23 人間ドッグ24 ゴルフ教室25 ラップ教室26 サッカーW杯観戦27 黒染め28 4時間かけた女装29 原作小説のドラマ化の現場30 パーソナルカラー診断三十三歳の初体験 31 ユーチューバー32 ユーチューバーになる33 子ども向けユーチューブ教室34 応援上映35 もの壊し放題の空間 36 フラワーアレンジメント 37 メダルゲーム38 サウナフェス三十四歳の初体験 39 ボルダリング 40 ストレッチ専門店41 ぶり一本釣り42 サバ漁 43 古着を買う44 瞑想45 インナーケア&肌診断46 狩猟体験
作品情報
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