中古典のすすめ 電子書籍版
1650円(税込)
作品内容
「ベストセラー」以上「古典」未満読書界の懐メロ=中古典を一刀両断! 一世を風靡した本には、古典に昇格するものもあれば、忘れ去られてしまうものもある。『タテ社会の人間関係』『日本沈没』『蒼い時』『構造と力』『ノルウェイの森』…人気文芸評論家が、ひと昔前のベストセラー48点の賞味期限を判定する。【名作度】 ★★★ すでに古典の領域 ★★ 知る人ぞ知る古典の補欠 ★ 名作の名に値せず 【使える度】★★★ いまも十分読む価値あり★★ 暇なら読んで損はない★ 無理して読む必要なし【目次(一部)】1960年代住井すゑ『橋のない川』 水平社運動に向かった少年たちの物語 丸山眞男『日本の思想』 憲法が破壊される時代への警告 遠藤周作『わたしが・棄てた・女』 最低な男を正当化する弁明の書 柴田翔『されど われらが日々――』 性と政治のはざまの青春群像 山崎豊子『白い巨塔』 組織内の権力闘争を描くピカレスクロマン 森村桂『天国にいちばん近い島』 六〇年代的旅行記の価値と限界梅棹忠夫『文明の生態史観』 左右の論客を刺激した居酒屋談義 中根千枝『タテ社会の人間関係』 どこが名著かわからない 山本茂実『あゝ野麦峠』 争議も描いたドラマチックな記録文学 庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』 東大受験生の明るい屈折 11970年代イザヤ・ベンダサン『日本人とユダヤ人』 みんなだまされた怪評論 高野悦子『二十歳の原点』 死を選んだ女学生の「いちご白書」 土居健郎『「甘え」の構造』 幼児的依存を体現した書 山崎朋子『サンダカン八番娼館』 ルポライターとからゆきさん有吉佐和子『恍惚の人』 高齢化社会の入口で 小松左京『日本沈没』 天変地異の大盤振る舞い 鎌田慧『自動車絶望工場』 大企業を敵に回した果敢なルポ 灰谷健次郎『兎の眼』 お嬢さん先生の修行と遍歴 片岡義男『スローなブギにしてくれ』 疾走するハードボイルド 五木寛之『四季・奈津子』 翔んでる女の「自分探し」の物語 エズラ・F・ヴォーゲル『ジャパン アズ ナンバーワン』 上り坂の時代の日本礼讃論 1980年代山口百惠『蒼い時』 伝説のアイドルの「闘い」の書 森村誠一『悪魔の飽食』 旧日本軍の暗部を暴いたノンフィクション 田中康夫『なんとなく、クリスタル』 無駄に優雅な大学生の生活と意見 黒柳徹子『窓ぎわのトットちゃん』 日本のピッピ、世界を席捲する 林真理子『ルンルンを買っておうちに帰ろう』 均等法前夜のサクセスストーリー 渡辺淳一『ひとひらの雪』 不倫にのめった中年男の夢と無恥 浅田彰『構造と力』 ポストモダンって何だったの? 安部譲二『塀の中の懲りない面々』 職場と見まがう刑務所内ツアー 村上春樹『ノルウェイの森』 過剰な「性愛と死」があなたを癒す 吉本ばなな『キッチン』 「みなしご」になった少女の回復の物語 盛田昭夫・石原慎太郎『「NO」と言える日本』 バブル期日本の過信と誤謬 1990年代司馬遼太郎『この国のかたち』 利用された自尊史観 ロバート・ジェームズ・ウォラー『マディソン郡の橋』 夢のような時間とその代償
作品情報
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