さがし屋たぬき堂手帖 ~巌も繋ぐ緒のはなし~ 電子書籍版
440円(税込)
作品内容
俵屋敷町の盆踊りは、下駄を踏み鳴らして踊ることから鳴子踊りと呼ばれている。その夜、七歳以下の子どもがいる家では、寝ている子の枕もとにへその緒を置く。七つまでは神のうちである我が子を『あちら側』に『引っ張られないように』するためだ。そんな夏祭りが近づいてきた夏のある日、佛圓家にのもとに赤子を抱えた姉が帰ってきた。なんでも、へその緒を盗まれてしまったという。龍生は失せもの捜し屋を営む狸夫婦のもとへ助けを求めに行くが――。『失せもの捜しの佛圓龍生』と評判をとる下駄屋の跡取り息子と、失せもの捜しを請け負う狸夫婦の少し不思議な日常譚。シリーズ二冊目。
作品情報
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