読んでほしい 電子書籍版
1386円(税込)
作品内容
今日こそ……言うぞ! この一言を! !――せっかく書い小説を誰にも読んでもらえない“売れない放送作家”の、笑いと切なさがクセになる、そして最後にジーンとくる、“ちょっとだけ成長”の物語。放送作家の緒方は、長年の夢だったSF長編小説をついに書き上げた。渾身の出来だが、彼が小説を書いていることは、誰も知らない。――眠る妻の枕元に、原稿を置いた。気づいてもらえない。――芸術家になった後輩を呼び出した。逆に、彼の作品の感想を求められる。――仕事仲間のディレクターに的を絞った。仕事の悩みを相談される。――初恋の女性から連絡がきた。お願いする前に、“お願い”された。誰かに、読んでほしい。誰でもいいから、読んでほしい。読んでほしいだけなのに!誰に会っても、自分の話を切り出せない。気づくと、相手の話を聞いてばかり。はたして、この小説は、誰かに読んでもらえる日が来るのだろうか!?笑いと切なさがクセになる、そして最後にジーンとくる。“ちょっとだけ成長”の物語。
作品情報
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