上杉謙信の大家族計画 電子書籍版

  • 上杉謙信の大家族計画 電子書籍版
  • 548円(税込)

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    作品内容

    さっと読めるミニ書籍です(文章量15,000文字以上 20,000文字未満(20分で読めるシリーズ))【書籍説明】近年、独身世帯が増加したり生涯未婚率が上昇したりと、「家族」という生活形態が消滅の危機に晒されているように感じる。2020年の国勢調査によれば、一般世帯における家族類型の中で「単独世帯」が38.1%と最も高い割合を記録しており、この数字は「親と子ども」世帯の34.1%より4ポイントも高いのである。ちなみに「生涯未婚率」とは「50歳時点で1度も結婚したことのない人の割合」を指す。同年の調査によれば、この指標は不詳補完値で男性28.3%、女性17.8%であったのであるが、これは過去100年の中で最も大きな数字を記録している。要するに、現代人は徐々に「結婚」もしくは「家庭」という概念をもたなくなっており、その傾向は今後ますます強まっていくであろうと予測される。と同時に、このようなこともいえるのではないだろうか。現代社会においては、大多数の人が「仕事」と「生活」を別個のものとして捉えているのではないかと。というのも現代における職業は、家業が個人事業主でない限り、基本的には各人の生活と切り離されたものなのである。「仕事と家庭の両立」という言葉をよく見聞きするが、そもそも両立とは「2つのものが互いに支障なく成立する状態」のことを指す。この時点で、その2つの要素は「互いに別個のものである」という風に解釈することができよう。もう少し噛み砕くと、個人事業主が自らの事業を後継者に相続させるような事案が発生しない限り、彼もしくは彼女が本人の意思に関わらず結婚、そして家庭形成を強いられるようなことは、この自由恋愛の時代においては原則として起こりえないのである。ところが、これはあくまで近代から現代にかけて社会が発展していった上で起こった現象にすぎない。近代以前は現代とは異なり、封建制の時代ならびに身分制の時代であった。要するに、その時代を生きた人々には恋愛の自由はおろか職業の自由すら基本的には許されなかったということである。彼らは生きるために各々の家業に専念することを宿命づけられると同時に、その家業を次世代以降の人たちに継承させるために結婚して家庭をもつことを慣習上義務づけられていたのである。しかし、その前近代の慣習から外れた「奇人」も歴史上は存在するものである。今回はその人物、「上杉謙信がもし当時の慣習通り結婚して家庭をもち、子孫を残していたら?」という切り口で、仮想シナリオを展開していきたいと考えている。

作品情報

出版社
まんがびと
提供開始日
2025/11/21
ジャンル
文芸

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