中央公論2025年7月号 電子書籍版
1100円(税込)
作品内容
ネットで拡散するデマや誹謗中傷、安倍晋三元首相の銃撃事件後もつづく政治家襲撃……日本政治の周辺で、煽動的な言論や暴力行為が目立つようになった。SNSで政治家の行動が容易に追える現代では、警護のハードルも上がっている。我々は言論の自由と民主主義をともに守れるのか。東京都議会議員選挙、参議院選挙が行われる「選挙の夏」を前に考える。(『中央公論』2025年7月号の電子化)== 特集 ==政治を壊す暴力、言論の使命◆〔対談〕歴史を鑑にSNS時代を考える政治の「野蛮化」に抗する論壇の役割▼佐藤卓己×河野有理◆強靭な言論空間の形成を危機管理と自由をいかに両立させるか▼北村 滋◆ハイブリッド化する攻撃参加政治家への暴力は戦後いかに変容したか▼宮坂直史◆リベラルなテロ対策へ選挙を脅かす襲撃事件と日本の要人警護▼福田 充◆商業利用される「怒り」SNSでの「対立」を「分断」に深めない知恵▼津田正太郎◆政治的分極化から「生産的な対立」へいま、危機にあるという〈公共〉のこと▼山本 圭=======【時評2025】●企業・団体献金とともに考えるべき政党助成のあり方▼境家史郎●「実質賃金」改善のために労使は何をすべきか▼渡辺 努●教育虐待による怒りを社会に向けないために▼河合香織== 特集 ==通巻1700号記念いま読むべき中央公論の名論文◆〔座談会〕「中庸」が困難な現代に1700冊から見いだす論壇誌の可能性▼井上正也×大澤 聡×佐藤 信◆国内政治5選政治論壇の参照点として▼佐藤 信◆外交・国際情勢5選外交における中庸の模索▼井上正也◆社会・文化5選知的中間層の夢▼大澤 聡== 特集 ==トランプ政権の深層◆理念、利益、制度で読み解く「朝令暮改」トランプ大統領は本当に「強い」のか▼待鳥聡史◆脅しにあわてる必要はない経済安全保障の地政学と日本の茨の道▼伊藤隆敏◆比較優位、生産シフト、関税と数量割当経済学から見たトランプ関税▼松井彰彦◆『ヒルビリー・エレジー』を読み解くヴァンス米副大統領が創出した神話の力▼高村峰生=======◆〔対談〕都市化が進んだ、この現代に私たちは、「死」とどう向き合えばよいのでしょうか▼川上未映子×養老孟司◆〔ルポ〕日韓台の外国人労働者争奪戦が始まる日本見限るベトナム人技能実習生▼澤田晃宏== 第26回 読売・吉野作造賞 発表 ==受賞作『日ソ戦争』麻田雅文選評 猪木武徳/北岡伸一/山内昌之/白石 隆/吉川 洋/村岡彰敏/安部順一===================【シリーズ昭和100年】●時刻表100年の歩み――植民地、戦争と高度成長、民営化、そしてデジタル化▼原 武史《好評連載》●ことばの変化をつかまえる【第4回】▼水野太貴●皇室のお宝拝見【第16回】▼本郷和人●炎上するまくら【第103回】▼立川吉笑《連載小説》●ジウ The Next 【第2回】▼誉田哲也
作品情報
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