「心の哲学」批判序説 電子書籍版
1870円(税込)
作品内容
意意識とは何か。いつ、どのように生まれて、何のために存在するのか。人や動物が生存していくための意識による具体的効果や、その機能とは――? 認知科学、神経科学的の最新成果により、昨今注目を浴びる「心の哲学」を、あえて、事実性重視の現象学的立場から批判的に検証。私が「私」を認めるために重要な、「経験する私」の意味、私の意識の中で「淘汰」され、成長する意識の本質など、進化論的な視座も踏まえ、「意識の実像」を捉え直す。目次 第一部 「心の哲学」との対決 序 可能性の議論への違和感 第一章 意識は無用か 第二章 意識の有用性 第三章 心は物質に宿る──スーパーヴィニエンス── 第四章 運命を知りえぬことが、自由を私たちに残さないか 第五章 意識は瞬間ごとに死ぬ?──ひとつの懐疑── 第六章 意識とは誤解の産物である──消去主義の検討── 第七章 「物理世界は完結し、心の働きかけを許さない」と言えるのか 二部 意識は本当はどういうものか 第八章 意識の実像──ふたつの実存とふたつの視覚経路── 第九章 実践的意識が見る世界 結論
作品情報
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