住宅建築 2025年10月号 電子書籍版
1900円(税込)
作品内容
育まれる家 建主自身が施工に参加する。年月をかけて少しずつ家に手を入れる。そのために改変しやすい骨格と間取りにしておく。家は小さく建てて、周囲に庭や畑をつくり花や野菜を育てる。こうした家づくりは家の「竣工」「完成」は曖昧で、設計者・施工者の手を離れてからも、住まい手の日常と密接に結びつきながら、家族の変化とともに、家も変化し、育まれてゆく。近年では職人不足や建築費の上昇、建物の高性能化が進むが、住まい手が積極的に関わる家づくりによって、コストや性能の高さに関わらず、家は豊かなものになり得る。設計者、施工者、建主誰もが無理せず楽しく仕事ができ、生き生きと暮らせる家づくりがあるはずだ。 ●特集 育まれる家 家に、住まされていく コトバノイエ 設計=矢部逹也建築設計事務所●座談 「コトバノイエ」から「ササハウス」ヘ――育まれる家 矢部達也×加藤博久・綾子×笹倉洋平・淳子●山をうけとめる家 ササハウス 設計=矢部達也建築設計事務所●規格型住宅「minka」 秋篠の家 設計=エイチ・アンド一級建築士事務所/半田俊哉+平田智子●無垢材を用いたローコストの住まい 1900プロジェクト 設計=後藤耕太建築工房●山里から提案する住まいと暮らし 構想する人の家 大きな森の小さなギャラリー 設計=島好常・島いずみ建築研究所●古民家と蔵とワインと焼き菓子 トゥレジュール 設計=島好常・島いずみ建築研究所●森に佇む山並みを望む住まい 原村に住む小さな家 設計=島好常・島いずみ建築研究所●特別記事 かめ設計室と市川 改修設計=かめ設計室/羽渕雅己・山田晶子●吉野の山と生きる 一本の木をあますことなく使い切る 山のため、環境のため、人のためとなる製材 阪口浩司●対談 吉野の木で家をつくる 阪口勝行×西浦敬雅×吉村理●吉野の木の良さを伝える阪口製材所が提案するモデルハウス 吉野MIX 設計・施工=建築工房en/西浦敬雅●シリーズ 祈りの場 弔いの場 第2回 聖アンセルモ カトリック目黒教会 設計=アントニン・レーモンド 文=村上晶子●次代の建築家 第21回 羽島の家 設計=アトリエ永日/永井康晴●和の世界の空間探求 第7回 住まいの和のしつらえ―飾る― 企画・監修=服部岑生 文=岡絵理子●INTERIOR -On the Island- 第39回 Massaro House MIKI TAKASHIMA●手描き図面に込めた想い 第24回 鬼頭梓の建築 その6 同志社女子大学図書館 監修・文=松隈洋●書評 『コミュニテイデザインの現代史 まちづくりの仕事を巡る往復書簡』 (饗庭伸、山崎亮 著、学芸出版社) 評者=松村淳●イペント●プロフィール、次号予告
作品情報
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